落語や歌舞伎の舞台を歩こう! 

「闇の夜は、吉原ばかり月夜かな」

落語『文七元結』の吉原情景描写。近代創作落語の祖と言われる「三遊亭圓朝」の人情噺の一節である。
大江戸広しといえども江戸市中で不夜城に例えられる場所は吉原ぐらいだったのか。

腕は確かな左官職人でも博打好きな長兵衛さん。十七の娘が吉原の女郎屋へ自ら身を売って作った身代金五十両。懐に忍ばせ本所へ。
薩長の若侍が我が物顔で江戸を闊歩していた幕末の時代、圓朝が江戸っ子の心意気をオーバー気味に表現した噺と言われている。最近は歌舞伎でも人気演目で、当代“中村勘三郎”も父親の17代目も当り役で観客は泣いたり笑ったり^_^

「大門をそこそこに、衣紋坂から見返り柳、五十間。土手八丁にかかる右に、道哲、吉原田圃。山谷堀を左に、大川端、遠くに向島。右手に待乳山聖天の森。左に切れます吾妻橋…」
この人情噺、昔テレビで聞いてはっとした。小さい時から慣れ親しんだ地名や表現ばかり。
“待乳山”は、子供の頃通った学校の名前だし“土手八丁”とは徳川家康が江戸を水害から守るため待乳山周辺の山を削って作らせた堤防。『ほていや』の住居表示の日本堤のこと。
まだ遊郭の名残が残る昭和30年代当時は、まだ山谷堀に沈み掛けている小船もあった。
その時代、昼間の吉原なら子供達の絶好の遊び場。人気のない大道でキャッチボールなど怒られもしなかった。


「吉原大門」の交差点(衣紋坂があった辺り)から「五十間道」の入り口
なるほど、このカーブなら将軍様も日本堤から廓が見えない
圓朝まつり

「五十間道」のくの字カーブを望む
正面が吉原最後の特殊飲食店「松葉屋」があった場所
圓朝まつり


吉原は元禄文化の発信地、江戸の文化を語るには外せない場所。その小高く四角に整地された、広さ東京ドームなら二個分もあろう二万坪の巨大な場所。
鷹狩りへ出掛ける江戸将軍の目に土手通りから廓が見えないように、そういう工夫だとも伝えられる「五十間道(ごじゅっけんみち)」のくの字のカーブ。そのカーブが終わる辺りに遊郭唯一の入り口、大門(おおもん)があったという。
その先の吉原のメインストリート「仲之町(なかのまち)」は、町でなくて通りの名前。通りにはディスプレイ用に季節々の花々が美しく植え替えられ、夕暮時には知らせがあって妓楼に最後の遊女が出揃うまで新造衆たちの三味線をかき鳴らす“すががき”のBGMが鳴り続いたとか。

『ほていや』に泊まりに来た観光客に尋ねると、ほとんどの人が吉原が近くにあることを知らない。そんな時、『ほていや』から5分程歩いて、くの字カーブを越え仲之町の通りの真ん中で立つことを薦めてみる。
吉原がどの位広かったかを実感するだけでも面白い。
紀伊国屋文左衛門が豪遊したであろう場所に思いをめぐらしたり、佐野の次郎左衛門が花魁の八橋と運命の出会いをしたのは通りのどの辺りだったかと散策するもよし…。

また、昔の吉原や山谷堀周辺は料亭初め茶屋や船宿などが集まるお大尽の別天地だったとか。“山谷通い”と呼ばれた、粋客(すいきゃく)が小船を仕立てて吉原へ通う粋なアクセス方法もあった。
考えてみると、現代の“山谷通い”といえるのは、日本のサブカルチャーが大好きで、安売り航空券を使って繰り返し山谷を訪れる欧州の外国人旅行者のことのように思える。

なお、前記の「三遊亭圓朝」を偲び、毎年8月に「圓朝祭」というお祭りが谷中の全生庵を中心に開かれ、生前圓朝が趣味で集めた幽霊画も公開される。その命日近い日曜日に一日だけ「圓朝まつり」という芸人のユニークなお祭りもある。以前どんな祭りなのかと出掛けてみた。その時の写真が下です^_^


圓朝のお墓の前で笑顔でポーズしてくれた「林家きく姫」さん^_^ 圓朝まつり

有料だが出囃子のリクエストも出来る。例えば、故五代目「古今亭志ん生」の
ファンならリクエストして「一丁入り」を生演奏で聞ける 
圓朝まつり


まるで大学の学園祭に紛れ込んだような感じの催しで、芸人屋台も出て、テレビなどでお馴染のプロの落語家と洒落合いながら至近距離で触れ合える。
場所柄外国人旅行者も多く、東京で花火大会でもないのにこんなに浴衣姿が目に付く催しも珍しい。
やっぱり下町は面白い!
その他、奉納落語会や扇子お焚き上げ供養などもあるので機会があったら一度は訪れてもらいたい。


「圓朝まつり」に浴衣姿はよく似合う^_^
圓朝まつり

記念撮影に気軽に応じてくれる二代目「林家三平」^_^
お気に入りの落語家と触れ合える楽しい祭り
 圓朝まつり

全生庵の本堂の階段上から見た主会場
右手奥へ進むめば幽霊画見学の入口がある
圓朝まつり



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