生誕100年 小松崎 茂展へ行ってきた 

小松崎 茂が描いた空想の世界に触れてきた

 東京・下町に生まれ育った空想画家「小松崎 茂」の展示会が南千住6丁目の荒川ふるさと文化館で開催されていることを知って行ってみた。

小松崎 茂展のポスター

 ↓ 展示会場は、南千住6丁目にある素盞雄(すさのお)神社の横手
小松崎 茂の展示会場入口

 小松崎 茂は、大正4年(1915年)に『ほていや』から直線でわずか800m程の場所で生まれた。彼を最後に見たのは、晩年、確かテレビ番組でお笑いタレントから柏の自宅でインタビューを受ける姿だった。

 今回の展示会資料によると、幼いころから絵を描くことが大好きだった彼の一番の理解者は、造花職人だった父要次郎だったそうだ。挿絵画家として昭和13年(1938年)若干23歳でにデビュー、戦時中は、その豊富な科学知識を生かして雑誌「機械化」などに未来兵器や戦闘機などを描き注目され、戦後は、絵物語作家として一世を風靡、少年雑誌の口絵、プラモデルの箱絵、メダルの原画なども手掛け、花鳥風月の日本画から漫画までもこなすその幅広い画業と、特に近未来を具体的に見せるその絵の手法は、当時の少年たちにとっての夢であり、未来への憧れを抱かせたという。

 ↓ バック・トゥ・ザ・フューチャー張りに勝鬨橋をくぐる空飛ぶレースカー(少年雑誌)
勝鬨橋をくぐる空飛ぶレースカー
 「下町の科学者」ともいえるその卓越した豊富な科学知識から、得意としたのが詳細に描き込んだ未来の乗り物で、日本におけるSFメカニック・ファンタジーという絵のジャンルの先駆者と言われているらしい。


 つい先日、NHKで最新CG版が公開されたばかり、国際救助隊と名乗る秘密組織が活躍する特撮人形劇「サンダーバード」。昭和50年(1965年)に英国で初放映、日本でもTV放送して以来大人気になったのが、架空の超音速原子力輸送機「サンダーバード2号」だったが、昭和18年(1943年)発行の雑誌の口絵に小松崎 茂が想像した未来の空中航空母艦が掲載されてたが、よくよく見比べてみるとサンダーバード2号とよく似ていませんか?
 彼がサンダーバードを箱絵として昭和42年(1967年)に初めて描いたプラモデル(今井科学製)が「サンダーバード2号」だったそうだ。それ以後サンダーバードシリーズの箱絵はすべて彼自身が描いて、メーカーの意向もあって人気の2号は必ず箱のどこかにも描かれていたらしい。日本でのTV番組の人気と箱絵の素晴らしさが相まって、キャラクター画として彼の代表的な作品のひとつになった。

 ↓ 昭和18年発行の雑誌の口絵にはサンダーバード2号に似た未来の航空母艦が…下町の空想画家 ①

 ↓ 今井科学製プラモデルのボックスアート(箱絵)に描かれたサンダーバード2号下町の空想画家 ②

 この展示会の展示物を見て、小松崎 茂が生まれ育った場所は東京府北豊島郡南千住町三ノ輪138番地(現、南千住5丁目25番)の長屋が立ち並ぶ場所だったことを知って改めて調べてみると、南千住2丁目と5丁目を結ぶガード(通称親子ガード)と彼の母校である第二瑞光尋常小学校(現、第二瑞光小学校)の間だと解った。他にも例えば、山下清など著名人が山谷で生まれ育ったことを知らない人が意外にも地元に多い。

 実は、彼が通った今の第二瑞光小学校の目と鼻の先きに、昭和30年代から昭和の終わり頃までに少年期を過ごした下町の男の子たちにとっては憧れの聖地(メッカ)ような場所があった。隣の台東区に住んでいた私のような少年には、自宅がその場所に引っ越してくれないかと望む、模型やプラモデル、HOゲージなどを売っていた「やまや模型」と「野口屋」の二店舗が、どうゆう訳か接近して建っていた。残念ながら二店舗共やめてしまったようだが、やまやの前にあった駄菓子屋の奥には、格安なもんじゃ焼きのコーナーもあって、模型好きの少年たちの情報交換の場になっていた。
 その二店舗は模型よりラジコンに関しては相当有名な店だったようだが、プラモデルなどでも町の玩具屋では絶対に売っていないようなレアなアメリカ製品から粉末を水に入れると水中生物が泳ぎだす“シーモンキー”なども手に入った。
 その当時の田宮模型製などのプラモデルの箱絵には、躍動感あふれる彼の絵が描かれていたが、その絵の主の生誕地がスグ近くとは知らなかった。

 ↓ 野口屋の奥の棚の上には、小松崎茂の描いたプラモデルの箱絵が積んであった下町の空想画家 A&B

 東京大空襲で実家を失い、戦後は駒込や千葉県柏市へ移り住むも生まれ故郷南千住への望郷の念は生涯捨てきれず、戦後の南千住周辺の思い出のを絵を数多く残している。

   美空ひばりの母喜美枝さんが生まれ育った実家もタンクの手前辺りか
 ↓ かつて汐入方向にあった運河方向から見た南千住3丁目のガスタンク
南千住3丁目のガスタンクの色紙
 南千住3丁目にあるガスタンクは、最近の漫画本の「あしたのジョー」に描かれているような球形のガスタンクではなく、昭和48年(1973年)頃までは上の絵に描かれているように円筒型のタンクだった。戦後の復興期の南千住貨物停車場(現、隅田川駅)は、常磐炭鉱からの化石燃料基地だったところで、貨物の線路と運河の水路が交わっていて、ガスを作るための燃料となる石炭やコークスなどの運搬にとても便利な場所だった。そんなことからガスタンクが近くにあったんだろう。
 その燃料の集積や積替えには大勢の山谷の日雇い労働のおじさんたちが従事していたことを覚えている。晩年小松崎 茂はそんな南千住の日常の風景をたくさん描いていたという。


 展示会では、後に田宮模型(現、タミヤ)の社長になった田宮俊作氏との出会いやホンダ技研創業者本田宗一郎の娘さんが小松崎のファンだった縁でホンダのスクーターのデザインの一部を担ったエピソード、彼のメカデザインを元に東宝映画「地球防衛軍」などの実写版の劇場映画が出来たこと、さらに彼の絵物語の原点「地球SOS」が近年SFアニメ化されたことも紹介されていた。
 しかし彼は、戦前、戦中から軍艦や戦闘機など兵器の絵を数多く手掛けたことから、戦後は軍国主義的だと揶揄されることもあったらしいが、彼自身は、決して戦争を賛美していたのではなく、完成度の高い兵器の持つ機能美や造形美を愛していて、第二次世界大戦の罹災体験者として常に反戦と平和を訴え続け、少年たちのために夢を絵で表現してるに過ぎなかったのであった。



「下町の空想画家 小松崎 茂展」

展示会の会期 = 平成27年12月6日(日)まで ただし(月)は休館日
展示会の会場 = 荒川区立「荒川ふるさと文化館」1階企画展示室 (入館料 = 100円)
⇒ 荒川区南千住6丁目63-1(南千住図書館と併設)


荒川ふるさと文化館の案内図


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