端午の節句の鎧飾り 

端午の節句の鎧飾りは
江戸趣味小玩具のお店で



 もう昨年の春のことだが、浅草橋の文房具問屋「シモジマ」に行ったついでに日本人形の問屋街も見て回った。二番目の男の子の孫のためにと節句飾りの鎧兜を見るためだった。

 台東区の北の外れが『ほていや』のある北部浅草だが、逆に浅草橋は台東区の南端に位置する。浅草方面から歩くと駒形から蔵前辺りはブリキのおもちゃで世界的に有名、山下清も生前通い詰めたという「増田屋コーポレーション」からアンパンマンなどの原寸大フィギュアが立ち並ぶ「バンダイ」、野球盤で創業した「エポック社」など等の超有名玩具店の会社の看板を見掛ける。

バンダイ本社前のキャラクター・ストリートは、ドラえもん、ウルトラマンなどが勢ぞろい ↓
バンダイ本社前

江戸時代の天保年間創業という「久月」の入口は老舗の雰囲気を感じる ↓ 
日本人形の老舗店 ①
日本人形の老舗店 ②&③

 浅草橋界隈まで辿り着くと、ジュエリーの部品などを扱うお店から玩具や文具の問屋が目立ってくる。例えば夏は花火、秋はハロウィンのグッズ、12月になればクリスマス用品から正月の飾り付けの品々と、季節々で扱う品揃えが変化するのでその都度街の雰囲気も変化するから面白い。そして年が明ければ雛人形や端午の節句の兜飾りを扱う江戸時代からの老舗店に活気が出てくる。

核家族の小さな間取りの家庭環境ではもはや見掛けなくなった段飾りの鎧兜も 
段飾りの鎧兜

こちらは豪華な実物大の甲冑が老舗店の店頭に飾られていた ↓ 
実物大の鎧兜

 テレビなどで「人形は顔がいのち」をキャッチコピーにしている老舗の吉徳大光では、あのスター・ウォーズ(Star Wars)シリーズの武者人形も売られていた。「ダース・ベイダー卿」型の武者人形から帝国軍の突撃士兵「ストーム・トルーパー」型の兜飾りまで受注生産しているらしい。
 そもそもスター・ウォーズ・シリーズの発案者、ジョージ・ルーカス氏本人が日本の戦国時代を舞台にした黒澤明の時代劇をヒントにしていると公言しているくらいなので、そのキャラクターと武者人形の相性も良いのだろう。

銀河帝国「暗黒卿武者人形」と題した「ダース・ベイダー卿」型の武者人形 ↓
吉徳 スター・ウォーズシリーズ ①
吉徳 スター・ウォーズシリーズ ②&③

 狭いマンション住まいには大きな段飾りは無理そうなので今回は浅草の浅草寺境内へ行くことに。浅草寺の五重の塔の脇には、季節柄大きな鯉のぼりが泳いでいた。
 本堂とスカイツリーの背景に加え、鯉のぼりとのスリーショットを狙ってデジカメを向けたら、小さな外国人の子供が鯉のしっぽを摑まえようと悪戦苦闘している姿をお母さんがタブレットで写そうとしていた。

鯉のぼりのしっぽで戯れる外国人の子供とタブレットでその鯉を撮る母親 ↓
浅草寺の鯉のぼり ①&②&③

 長さは約250m、合計89店の店舗が並ぶ昔風ショッピング・モールが仲見世だが、その中でも一番奥の方の宝蔵門寄りにある江戸趣味小玩具店「助六」へ小型の鎧飾りを買うために向かった。
 助六の五代目店主の本を読むと、このお店は江戸時代の慶応二年の創業で、店主の木村吉隆氏によると日本で唯一の江戸趣味小玩具店専門店だそうだ。
 東京で色々な玩具は買えるが「江戸小玩具を買おうとしたらうちの店でしか買えないよ」と店内に入って来る人に自慢げに繰り返し説明している声が聞こえてくる。間口一間の小さな店内にジオラマのように並ぶのは三千点程もある縁起のいいおもちゃばかり。

間口一間の助六
助六の小さな店内

 店主に質問をすると次から次と江戸小玩具に関したトリビアが出てくる。江戸小玩具のルーツを辿ると、享保年間の贅沢禁止令までさかのぼるらしい。第八代江戸将軍の徳川吉宗が幕府改革で出した豪華に飾る大きな玩具をご法度にしたことから、その結果、出来る限りに小さくてもより精巧に、かつ細工を施した玩具や御上への風刺や洒落を効かせた江戸趣味の小玩具が生まれたんだというのだ。
 店主によるとただの玩具というだけでなくそのひとつひとつに意味が込められているそうだ。子供の健康や成長、また厄除けから五穀豊穣、商売繁盛までも…。

江戸小玩具の代表格「笊かぶり犬」は、子どもの健康を願った縁起物。風邪をひいても「鼻づまりしないように」と水の通りのよい笊と「できものの瘡(かさぶた)が小さくなりますように」という意味を込めてつぼめた傘(瘡の洒落)を笊の上に載せて張り子の犬にかぶせている。
外にも「犬」の字の上に「笊」の「竹冠」を乗せると「笑」という字に似て、さらに傘を重ねて「かさねがさね いつもニコニコ元気に」育って欲しいという願いも込められているのだという。
笊かぶり犬

 台東区の玩具でもうひとつ有名なのは、歌川広重の名所 江戸百景でも描かれている「今戸焼」。その違いを尋ねたら、今戸焼は北部浅草の今戸から山谷地域の東側に位置する橋場辺りで作られていた素焼きの陶磁器で、瓦焼き職人が手慰みから始めたサイドビジネスの焼き物で、本業の片手間に作っていたそうだ。なので江戸小玩具と比べると細かさが劣るらしい。

今回二番目の孫に買った江戸趣味小玩具の鎧兜と枡に入った超小型の木独楽 ↓
江戸趣味小玩具の鎧兜
江戸趣味小玩具の枡と独楽

 助六で売っているミニチュアの枡は、観音様の豆まきで使う本物の枡と同じで、枡に「福」という字の焼き印が押してある凝りよう。「観音様の前には鬼はいない」ということから、浅草では「福は内 福は内」と“福は内”を二度繰り返すのが習わし。「福が“ますます”増えますように」という願いが込められているそうだ。
 一方、枡の中に入れる「江戸独楽」は、くるくる回る様子から「こまめに元気に働いてお金も回る」などの意味があるそうで、昔から独楽は縁起のいいものとされてきたそうだ。助六の木独楽は、小さい物は何と2㎜ミリ弱、大きい物でも10㎜という小ささ。それでもすべて轆轤(ろくろ)を回して削り出しているのでちゃんと回る。今回の木独楽は10㎜サイズのホチキスと大きさを比較すると小ささがよく分かる。

江戸趣味小玩具はこんなに小さい(35缶のビールと並べると) ↓
江戸趣味小玩具の大きさ ①&②

 昔は浅草界隈に助六のような江戸趣味小玩具のお店がたくさんあったそうだが、関東大震災や東京空襲で小玩具を売るお店も作る職人さんまでもが浅草を離れていってしまい、一軒、二軒と段々と減って、今では助六が現存するただ一軒のお店になってしまったそうだ。今回購入した鎧飾りを作った人も高齢らしく、しかも最後の職人さんだということなのでこの先同じ鎧飾りは買えなくなるかも知れない。



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