東京“山谷”に泊まる外国人との出会い(Vol.2)  

“山谷”に泊まる外国人との出会い(Vol.2)



謎謎(なぞなぞ)です。
「宿泊代を値切る、挨拶をしない、チップをあげない、さて、私は誰でしょう?」
答えはフランス人観光客 ???


これは、世界最大級のホテルのオンライン予約サイト「エクスペディア」が、数年前に世界中のホテルマンに実施した国別好感度アンケート調査で、ランキング最下位だったフランス人旅行者の印象イメージなんだそうだ。
世界のホテル業界でそんな悪い印象を持たれている旅人がフランス人だということを過去のこのブログで紹介したことがあった。実は山谷に泊まる外国人旅行者の一番のお得意さんがフランス人で、実際山谷通り周辺でフランス語圏の旅行者によく出会う。
しかし山谷では強ちフランス人の印象が特別悪いというようなことを聞いたことがない。山谷の中には、支配人がフランス人という宿もあるくらいだ。

また、山谷の街を気を付けて歩くとフランス語の名前の看板をよく見掛ける。先週の夜、洋食屋のシャトレの前を通ろうとしたら、フランス人らしき女の子がスマートフォンでシャトレの黄色い袖看板の画像を撮っているところを目撃した。フランス語の看板が多いのは山谷の人たちのフランスに対する憧れの表れに違いない。

 ↓ 山谷の街にあふれるフランス語の名前の看板 ↓
フランス語の屋号
山谷にあふれるフランス語の屋号

昨年の夏の『えびすや』は、フランス語圏の旅行者が特に多かった。山谷の伝統的な造り付け相部屋寝台(ベッドハウス)の客室のほとんどがフランス人という部屋も出て、国内大手某予約サイトから泊まりにきた外国人嫌いの日本人旅行者から部屋移動の相談も…。

 夜行列車の寝台車のような『えびすや』相部屋「7人室」の客室にてドームホステルえびすやの客室で

昨年の7月下旬。
外国のオンライン予約サイトから一泊でフランス人から予約が入った。
別館『えびすや』の一泊1,500円のドミトリー「7人室」を予約したのは、パリからフランスの高速列車TGV(テ・ジェ・ヴェ)なら90分程の都市ナンシー在住、商業大学の大学院生の
“ピエール・ブサ-ル”君。

彼の大学は、名古屋にある産業大学と提携していて、その関係先である横浜の不動産会社へインターンシップの形で勤めることになったそうだ。そこで横浜に近い場所で「安い」というキーワードで探したら山谷の宿へ辿り着いたらしい。

お祖父さんは第一次世界大戦時にドイツ軍との激戦で双方70万人もの犠牲者を出した、ヴェルダンの戦いで軍医をしていたそうで、父親も市民病院の現役の麻酔医をしていて、代々医者の家系という家柄らしい。
そんな家柄の大学院生が、高度成長期と呼ぶ都市基盤のインフラ整備の時代、山谷に数万人にも急増した出稼ぎ労働者たちを、合理的、かつ格安に、それも立体的に多勢収容するために考えられた山谷仕様のベッドハウスに、欧州からも泊まりにくる時代になったとは…。いまだにミスマッチに思えて仕方がない。
物の本にベッドハウス(Bunkhouse)の考案者と書かれている私の父が今生きていたらさぞかしびっくりすることだろう。

今日は山谷の街から吉原までを散歩しながら山谷名物
の天丼を食べようと土手通りまで歩くことに…


 隣のケトバシ「中江」と共に国の有形文化財に指定された土手の伊勢屋前で
伊勢屋本店の前で

 土手の「伊勢屋」本店の店内で天丼を食べるピエール
伊勢屋本店の店内で

この日、彼の横浜の勤め先から連絡があって、寮に入居出来ることが決まった。そこで引っ越す前に伝統的な山谷らしい味を教えてあげようと伊勢屋に誘った。
『ほていや』から浅草方面へひとつ目の角、床屋兼たばこ屋を右折。日本堤の謂れを教えながら約直線300m歩き伊勢屋に到着。

天丼が運ばれてくるまでの間、戦災も焼け残った、築100年に近い重厚で黒光りする店内を見渡し、彼は、奥の柱に掛けられた骨董品の柱時計を見付けて指差した。
ここのお店は、建物自体が日本建築でも博物館級の造りで、大通り側に「屋台棚造り」という引き窓があって、かつて天麩羅が屋台食だった名残が建物の構造に残っている。そんな説明をしてたら器からアナゴがはみ出た天丼と味噌椀が運ばれてきた。

 土手の伊勢屋の天丼は、胡麻油でこんがり揚げたきつね色の天麩羅がのっている
伊勢屋本店の天丼(ロ)

伊勢屋の天丼は、浅草辺りの天丼とは見掛けも味も香りまでもが違う。伝統的な山谷の天丼は、胡麻油でこんがりと揚げた真っ黒けの天麩羅がのっている。もしもピエールのように、外国人で伊勢屋の天麩羅が日本で初めて食べた味ならば、それが天麩羅の概念として一生記憶に残るだろう。逆に巷の某ファーストフードチェーン店などの天丼だけ食べた人なら、それが本物の日本の天丼の味だと思って帰国するのだろう。

彼はなぜかここの名物のアナゴの天麩羅だけを最後まで食べず「これは何か?」と聞いてきた。アナゴを説明出来ず、「ウナギ(Eel)に似たようなもの」ということで彼は納得したのかすべてを“完食”。
帰り道、その昔、遊客が名残を惜しんで振り返ったという場所に植えられた“見返り柳”を後に、衣紋坂の辺りから五十間道のくの字カープを越え大門跡を見て宿へ戻った。

彼は、当初の一泊の予約が延び延びになって、結局延べ14日間の山谷滞在を終え新しい横浜の住居へと移っていった。


◆ 『えびすや』7人室の紹介ページとTV番組(英語放送) ◆

(1) 山谷の伝統的ドミトリー『えびすや』 7人室が再び英語放送に…! ⇒こちら
(2) Tokyo San'ya Budget accommodation area #01 ⇒こちら
(3) Tokyo on a shoestring "Budget hostel" ⇒こちら
(4) 山谷に泊まるフランス人女性と日本人との触れ合いのドラマ ⇒こちら




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