北千住の「大はし」と南千住の「大林」  

喧騒の大はし VS.静寂な大林

 東京・下町の枯れた酒場を飲み歩く人たちにとっては、山谷の「大林」は特別ユニークな酒場としてとて有名で、ほていやブログ「~緊張感漂う哀愁酒場~」のページをUPして以来、検索エンジンから毎日のようにヒットしている。

 つい先日、初めて泊まりにきた30代のカップルが大林のツーアウトポリシーを知らないで店内を撮っていたら、寡黙な名物店主の顔色がどんどん変わってきて、結局最後はイエローカードを食らったらしく、ショックを受けたと言っていた。事前に『ほていや』の館内に貼ってある大林の掲示物を見てから酒場へ繰り出せばよかったのになーとちょっと残念に思った。

南千住の大林
 ↑ 地元では南千住の「大林」(上)と北千住の「大はし」(下)は超有名な酒場だ ↓
北千住の大はし
 ↑ 静寂な大林に対する喧騒の大はし 二軒のお店は両極端な酒場としても有名

 そこで今回は、大林とはある意味対極的な酒場といえる北千住の「大はし」を紹介しつつ、共に下町の有名酒場ということから最後に南千住の「大林」と比較してみたいと思う。

 下町の呑んべぇの間では東京三大煮込みという言い方があるそうだ。味噌味のとろとろの煮込みを出す月島の「岸田屋」、時間を掛けて牛シロを煮込んだ森下町の「山利喜 本館」(または門前仲町の大坂屋)、そしてじっくりと煮込んだ牛にこみと肉とうふが美味いと評判の千住の「大はし」。これが三大煮込みということになるらしい。

 最近、旧友と会う機会があり、北千住で待ち合わせて大はしに飲みに行くことになった。マルイビル前にある羽田空港行きシャトルバスの停留所のところで待ち合わせし、お店の開店時間午後4時半前には着くようにと裏路地を抜け宿場町通りまで歩いて3分程。

 かつて日光、奥州両街道の初宿だったメインストリートに看板が… ↓
宿場町通り

 ↓ 人気酒場だけあって開店時間前にも拘わらずお店の前はすでにこの行列
すでに宿場町通りには行列が

 千住の大はしへ行くと言ったら、江戸幕府が隅田川へ最初に架けた橋、千住大橋と勘違いしてしまうだろう。
 明治10年(1877年)創業という老舗居酒屋大はしのことを少し紹介すると、当初は千住大橋のたもとの千住市場の近くで営業していて、その歴史が店名の由来になっているという。元々は牛肉専門店として創業、以後牛鍋屋を経て今の場所に移転し居酒屋になったそうだ。2004年にリニューアルされた店内はとてもきれいなので女性客でも入りやすい。カウンター席が25席、加えてテーブル席が5卓20席の店内は、合計座席定員は45席。この日は運よくテープル席を二人で独占出来た。店内は全席喫煙可能で分煙していないので、受動喫煙を気にする人には向いていないかも知れない。

 ↓ 中年の男性客だけだったこの酒場も今は若い人や女性客の姿も多く見掛ける
大はしの店内 ①

 「名物にうまいものあり北千住 牛の煮込みで渡る大橋」と下げられた短冊の店内で、代々伝統の牛煮込みの味を守りながら、高齢の三代目店主を中心に父子でテキパキと切り盛りする姿は、我々同じサービス業をする者の目からすると、飲みながら無駄のない接客を見ること自体が酒の肴(さかな)になって飽きない。そんな機敏な客捌きを見ていると、昔、山谷で日に七千食近く配膳していた頃のあさひ食堂を思い出す。

 大はしの「牛にこみ」は、モツではなく牛肉を使っていて味はしょう油味。「肉とうふ」は牛にこみと同じ鍋で煮込んでいるので牛肉のうま味が染み込んでいる。
 「下町酒場巡礼」の本の中には『「豆腐だけ」と頼むと、肉を入れない豆腐二っを皿に盛って出してくれる』という裏メニューも紹介していて、さらに『「玉子入り」言うと牛にこみの大鍋の中に生玉子を割り入れ、半熟になったころを見計らって肉と一緒に出してくれる』という特別リクエストも書いてある。後者は手間が掛かるのと、鍋の中が玉子で汚れることもあってか今はやってないらしい。煮込みをはじめとする酒の肴のうまさはネットでご案内の通りだが、常連客に特に人気なのが、豚肉を入れて焼いた「オムレツ」らしい。

 ↓ 大はしの名物「牛にこみ」と「肉とうふ」の短冊メニューが天井から下がっていた
大はしの店内 ②

 周りを見渡すと、キンミヤ焼酎&梅シロップを注文する人がとても多いのに気付く。注文すると受け皿に乗せたコップをテーブルに置き、焼酎(キンミヤ)を注いでくれる。お望みならその中に梅シロップを受け皿に流れ落ちるまで注ぎ入れてくれる。あとは炭酸と氷を入れるかはお好み次第。
 何れにせよ、生ビール一杯に肴ひと品でも気軽に入れる下町の庶民的な酒場で、現に宿場町通りに連なる人気酒場店を巡る梯子客らしき人たちを何人も見た。

大はし VS. 大林

 喧騒の大はし、静寂な大林といえる両極端の名物酒場を比較するのなら、むしろ共通点を探る方が面白いような気がする。両店共同じか、または似ている点を探し出すと、

◎ 焼酎は銘柄を言わなくてもキンミヤ焼酎が出てくること。
◎ 店内は分煙していない(どこの席でも喫煙OK)こと。
◎ 店内での写真撮影は禁止されていること(外観はOK)。
◎ にも関わらず画像付きで数えきれないほどインターネットへUPされていること。
◎ 飲み終わった後、勘定を計算するのに店主が使うのは、レジではなく年季の入った五っ玉の算盤だということ。
 ただし、大はしの店主は回転寿司屋方式に皿から計算するのに対して、大林はカウンターの裏にチョークで書いた暗号のような印を見ながら算盤使って計算する点が異なっている。


 面白かったことは、帰りしなに店主に、店内の時計がいつも20分くらい進んでいることを尋ねると「その方が安心でしょ」と意味の分からない答えが返ってきた。
 僕なりの想像だが、酒を飲めば時間の感覚も鈍くなり、電車に乗り遅れたら家族が待つ自宅へ戻るのも遅れる。時計を意図的に進めてるのは、大はし流の客に対するさり気ない気遣いではなかろうか !?


【 気になるつまみ類 】
牛にこみ、肉とうふ、揚げ出し豆腐、アンコウ煮凝り、イカのげそわた、タコの刺身、ネギぬた、わかさぎ南蛮漬け、アワビ酒蒸し、ニシンから揚げ、なまずのから揚げ、カニコロッケ、オムレツ、チーズ、鍋物(牡蠣鍋・石狩鍋・白子鍋・アンコウ鍋) など等。
【 主なアルコール類 】
ジョッキ生ビール、黒ビール、キンミヤ焼酎(梅シロップ入りも)、日本酒(山形正宗)、(自分好みで作る)焼酎ハイボール、ウイスキー など等。

【 お店の情報 】
◎ 場所= 足立区千住3-46
◎ アクセス= 最寄駅は、JR・東京メトロ日比谷線&千代田線・つくばエクスプレス・東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)。
⇒ 駅からのアクセスは、北千住駅から西方向へ徒歩約3分(JRの駅から直線300m程)
◎ 営業時間= 16:30~22:30
◎ 定休日= (土)(日)と(祝)
◎ 電話番号= 03-3881-6050

(※) アクセスは外にも、東急田園都市線の「中央林間駅」から「渋谷駅」経由で東京メトロ半蔵門線⇒東武スカイツリーラインへと直通運転している車両に乗れば、渋谷や大手町などから乗り換えなし一本で北千住駅まで簡単に来れる。
なお、羽田空港から山谷の安宿街へ向かう途中の人なら、終着のバス停北千住駅へ向かうシャトルバス(千円)を利用する方法もある。このアクセスなら座席に座れるので寝てしまったとしても決して乗り越すことはなく南千住までは通勤ラッシュと逆方向なので満員電車を避けられる。


(※) 終日混み合う大はしへ行く時は、時間に余裕を持って訪れよう。そして店内ではムダのない客捌きにも注目を !!

◆ 東京・山谷「大林」 ~緊張感漂う哀愁酒場~ は⇒こちら



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ほていや⇒交通アクセス
● 東京メトロ日比谷線「南千住駅」南口より徒歩8分
● JR常磐線、つくばエクスプレス「南千住駅」徒歩9分
● 都バス「清川2丁目」下車すぐ!
● 台東区循環バス「めぐりん」北めぐりんの東浅草二丁目より徒歩2分

南千住駅から『ほていや』までの道順(地図)は⇒こちら
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