~ カツカレーの元祖探索 ~ 

「カツカレー」はどこから生まれたのか ???



 とある外国人が首を傾げて不思議がっていたことを思い出す。
 カツカレーが大好物というその男性は、ある日入った食堂のメニューに、あいにく「カツカレー」のメニューはなかった。しかし、“カレーライス”と“豚カツライス”をメニューに発見、すかさず「カツライスとカレーでカツカレーに」とオーダーすると、店主から「出来ません」のつれない返事…。「Why Why Why」と言ったかどうかは分からないが、外国人からすると日本では似たような場面によく出会うらしい。

 すでに日本では国民的人気メニューとして定着している「カツカレー」。今回は、その元祖を探索してみた。

 日本でカツカレーの元祖を名乗るお店は、全国に優に10軒以上もあるらしい。しかし、どのお店も元祖を裏付けるだけの客観的、かつ合理的な証拠はないという。その中でも昔から有力的なお店として伝えられる東京の二軒のお店に入ってみた。二軒とも『ほていや』から簡単にアクセス出来るお店なので、興味がある人は『ほていや』に泊まった時にでも一度試しに行ってみてはどうだろうか?


【グリルスイス 銀座本店】

 地下鉄の三路線が地下で交差する「銀座駅」から徒歩2分。銀座のメインストリートの中央通りを一本入った6㍍道路に面した洋食屋さん。間口一間程の小さなお店なので、初めての人は通り過ぎてしまうかも。
 創業は昭和22年(1947年)、帝国ホテルで腕を磨いた経験のある創業者が「高価な洋食をもっと安価に庶民にも広めたい」ということでオープンさせたという。創業者が影響を受けたのは自分の父親で、首相官邸や国会記者クラブで総料理長をしていて、東條英機や吉田茂など歴代首相の料理番も担当していたという。

 カレーの話に戻るが、常連客だった読売巨人軍の千葉茂氏が、巨人vs阪神の試合直前、お腹がすいて沢山食べたいし、早くも食べたい、「カレーライスにカツレツを乗っけてくれ!」と注文したのが始まりだったそうだ。ガツンと一気に食べたい思いで偶然出来たメニューというのが真相らしい。猛牛と呼ばれた名二塁手でグリルスイスのカレーファンだった勝負師には、カツは「勝」に通じる縁起の良い食べ物だったことがカツカレー誕生につながったようだ。 

↓ 「グリルスイス」銀座本店
グリルスイス 銀座本店

 グリルスイスのカレーは、帝国ホテルの「カルカッタ風カレー」の製法を引き継いでいて、一切小麦粉を使わないカレールーの製法は、すりおろしたたくさんの野菜(玉ねぎ・人参・りんご・生姜等)とミンチした肉を一緒に煮込む。なので、辛さというより甘味さえ感じられるし、食品添加物を一切使用しないカレーなので、「野菜嫌いのお子様にピッタリです」と宣伝しているくらいだ。話題のカツカレーは、“上のロースカツ”を乗せた「千葉さんのカツレツカレー」と“並のカツ”を乗せた 「元祖カツカレー」の二種類から選べる。

↓ 「グリルスイス」名物 “千葉さんのカツレツカレー”
千葉さんのカツカレー

[場  所] 東京都中央区銀座3-5-16 地下鉄「銀座駅」から徒歩2分
[電  話] 03-3563-3206
[営  業] 11時~20時
[定休日] 毎週火曜日
[値  段] 千葉さんのカツレツカレー= 1,365円 / 元祖カツカレー= 1,050円

(※) 東京マラソンなど銀座でイベントがある時などに割引サービスをする場合もある。
なお、支店の「キッチンスイス」築地店では、毎月2の付く日(2日・12日・22日)は“Wカツカレーの日”と名付け、元祖カツカレーに2枚重ねのカツを乗せ、値段は変わらずの850円のサービスをしているらしい。

↓ 千葉さんのカツレツカレーの看板
千葉さんの「カツレツカレー」看板


【とんかつ河金 入谷店】

 「恐れ入谷の鬼子母神、びっくり下谷の…」とお江戸の昔から地口や朝顔市でも有名な、入谷の鬼子母神(真源寺)側から言問い通り越しに望むと、3㍍道路で営業する地味な店構えのとんかつ屋さんが見える。初めて訪れる人には、ここがカツカレーの元祖とは思えないかも知れない。

 店内に掛けられた掲示物を読むと、カツカレーの誕生秘話が書かれていた。関東大震災の前、大正7年(1918年)に創業者の河野金太郎氏が“合羽橋通り”、多分、「合羽橋本通り」だと察しますが、豚カツの屋台を引いていた当時、屋台のお馴染さんからのリクエストからカツカレーは誕生したのだというのだ。
 当時はカツレツもカレーも10銭で売っていて、常連さんから「これを一緒にしてみたらどうだ」と言われたのがきっかけだったそうだ。この人気メニューの二つをただ合体するだけという“コロンブスの卵”的な発想だった。当時の値段は、10銭に10銭を足して20銭で売られていたという。

 実は河金では、カツカレーというメニュー名は昔からない。創業者の名字の「河」と名前の「金」を足して丼にして「河金丼」。これが元祖カツカレーのお店での売り名だ。だから、河金丼は大正時代から丼に盛られて箸で食べるカツカレーのスタイルを今でも継承している。ご飯の上にキャベツを敷いて、その上にトンカツを乗せ、最後にとろみの強い和風カレーを掛けて、はい出来上がり。スパイスのよく効いているような街のカレーとは別物と思って来店した方が無難だろう。昔懐かしの「おかあさんのカレー」に近い感じだ。独特の甘みで辛くないから「グリルスイス」同様小さな子どもでも食べられる。

 掲示物にはお店のカレーの元の作り方も書いてある。具は玉ねぎと豚肉だけ。ルーは特別なものを使っていて秘密らしいが、具をルーと一緒に二時間程煮込み、小麦粉を入れてとろみを出す。これにカレー粉、そして砂糖、ソースなど“隠し味”を加える。出来上がったカレーは、7~8時間寝かす。水分が抜けた状態になったのを、さらに一日寝かして、注文を受けてから玉ねぎのエキスと水を添えてカレーを温めながら同時にカツレツも揚げる。作り方は大正の屋台時代から変えていないという。

↓ とんかつ「河金」入谷店
とんかつ「河金」

 創業者の孫にあたる今の経営者によると、カツカレーの元祖だという確たる証拠は何もなく、考案したとされる大正時代当時の品書きなど、根拠になるものもないという。

 気が短いといわれた江戸っ子が求めて“小腹ふさぎ”というファストフードが発展した浅草。屋台食の伝統は大衆芸能文化の中心地だった浅草へ続く路上で開花し、休日などは若い奉公人達が屋台に群がっていたという。天麩羅、鰻、蕎麦など等…。豚カツの屋台で大正時代にカレーも売っていたとは驚きだ。戦後、河金はSKDの晴れ舞台だった国際劇場(今の浅草ビューホテルの建っているところ)のすぐ近くに店を構え、公演の時には美空ひばりや、20世紀を代表するジャズ・ミュージシャンといわれているルイ・アームストロングも河金の常連だったそうだ。特に地元入谷出身の江利チエミは、屋台時代からの河金丼のファンだったという。

↓ 「河金」名物 “河金丼” この店では丼に盛られたカツカレーを箸で食べる
河金丼

[場 所] 東京都下谷2-3-15 地下鉄「入谷駅」から徒歩1分 / JR「鶯谷駅」
南口から徒歩5分
[電  話] 03-3873-5312
[営  業] 11時~14時 / 17時~19時30分
[定休日] 毎週土曜日
[値  段] 河金丼= 750円 トンカツは各種匁(もんめ)単位で注文する

(※)現在は、弁当など出前を主に営業しているらしい。

↓ カツカレーの元祖と伝えられる「河野金太郎」氏
元祖と伝えられる金太郎氏


 日本では、豚カツもカレーも明治期には存在していたという。地下鉄もエレベーターも活動写真も浅草から広まった。バーも浅草一丁目にある「神谷バー」が元祖だと聞く。僕の個人的な結論から言わせてもらうと、昔から新し物好きの人たちが大勢集まっていた浅草で、カツカレーが誕生したと言っても不思議でないような気がする。
 なお、『ほていや』のすぐ近くの飲食店でも、美味しいカツカレーが食べられるので最後に紹介する。館内に掲示してある電話を掛ければ、両店とも出前もOKなので宿泊の際の参考にして欲しい。



◎ 「婦久助」 ⇒カツカレー= 950円 (カレー= 600円)
よく日本そば屋で出されるカレーとは少し違うピリ辛のカレー。他にバケゼーロー(600円)やカツ丼(800円)もお薦め。東京・下町、山谷の濃いめの味付けが特徴。

↓「婦久助」のカツカレーは、出前を頼めば『ほていや』にも配達してくれる山谷「婦久助」のカツカレー


◎ 「キッチン シャトレ」 ⇒カツカレー= 1,100円 (カレー= 950円)
他に毎日二種類のランチの中から選べる日替ランチ(750円)が人気!シャトレのカレーは、シティホテルのレストランに出てくるような味。

↓ 「シャトレ」のカツカレーは、出前を頼めば『ほていや』にも配達してくれる

山谷「シャトレ」のカツカレー


↓ 山谷には外にもカツカレーが 橋場の日正カレー(左)と清川のニューダイカマ(右)
山谷のカツカレー


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ほていや⇒交通アクセス
● 東京メトロ日比谷線「南千住駅」南口より徒歩8分
● JR常磐線、つくばエクスプレス「南千住駅」徒歩9分
● 都バス「清川2丁目」下車すぐ!
● 台東区循環バス「めぐりん」北めぐりんの東浅草二丁目より徒歩2分


南千住駅から『ほていや』までの道順(地図)は⇒こちら
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