山谷昔物語 「働く人に山谷文庫」 

忘れ去られた山谷の風景 ~山谷文庫~



 戦後の混乱から抜け出し復興し始めてきた昭和30年代初頭。東京・下町、浅草山谷の都電通りに出来た“低料金”の貸本屋の古い新聞記事を見付けた。
 1957年(昭和32年)10月3日(木)の読売新聞朝刊に掲載された、当店の先代の善意から出来た「山谷文庫」という、労働者のための小さな山谷の図書館の話だった。
山谷文庫
働く人に“山谷文庫” 簡易旅館組合長の寄付で誕生
                     (昭和32年10月3日読売新聞朝刊に掲載)

 “ニコヨンたちに文化をー”とこのほど浅草山谷泪橋電停前に簡易旅館組合の“山谷文庫”がお目見得した。これは組合長帰山仁之助(きやまじんのすけ)氏が実母のお葬式の花輪を一切辞退し、その分だけ増えた香典約十五万円を組合に寄付、これを資金に発足したもの。
 組合の石炭置き場を改造、約五坪の文庫には現在二千冊近い雑誌や単行本が集められている。貸本を五クラスにわけ、最高は保証金二百円、整理費(貸本代)三日十円、低い方は雑誌の保証金二十円、整理費二円とまず市価の二分の一の安い値段。ニコヨン族が対象だけに開店するのは夕方の五時からで学生アルバイト二人が整理に当たっているが「ショウチュウのかわりに」という殊勝な“お客”もあり開店以来毎日二百人以上が利用し、“人気”は上々という。



 この記事の頃の山谷は、空襲で下町一帯が焼野原になってから12年が経過、復興の労働力の骨休めの街として日雇い労働者たちの平穏でも活気ある街になっていた。その後山谷は、東京の都市基盤インフラ整備の“高度成長期”と呼ばれた時代へと突入することとなり、バブル期の首都圏建設ブームの時代までは寄せ場のおじさん達の街として活況を呈してゆくことになる。
 その後山谷文庫のあった場所は、1960年(昭和35年)7月1日、浅草警察署山谷警部派出所、通称「マンモス交番」という巨大交番が出現。鉄筋コンクリート造り三階建て延べ床面積100㎡、警察官の定員55名。取調室が二ヵ所備わった当時日本最大級の交番ということで、地元山谷では「マンモス」と言えば山谷の大交番の固有名詞となった。現在は普通交番へ格下げ「日本堤交番」と改称されて100m程浅草へ寄った『ほていや』のすぐ近くに現存する。

(※) 広辞苑によると「ニコヨン」とは、昭和20年代の半ば、日雇い労働者が職業安定所からもらう定額の日当が240円(100円を「一個」として240円を二個四⇒ニコヨン)であったことからそう呼ばれた。その後、日雇い労働者そのものを呼ぶ別称となった。現在、マスコミでは差別的な用語として使われなくなったが、当時の新聞記事ということでそのまま紹介した。
 なお、浅草簡易旅館組合という組合名称は、高度成長期に山谷地域の旅館街が荒川区等へ拡大したため、のちに「城北旅館組合」と改称され現在に至っている。


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● 「ニコヨンの家 建設計画」 は⇒こちら

● 「寄せ場用語の基礎知識 (東京・山谷編)」 は⇒こちら


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