アド街ック天国 『山谷・泪橋』 取材拒否店 

 「アド街」 山谷・泪橋 今だから言える裏話



 3月11日に起きた大震災の翌日、報道特番に差し替えられた「アド街」山谷・泪橋」編。やっと先月9日に無事放送。番組が終了するや否やEメールや電話が『ほていや』に掛ってきた。こういう時こそ番組の人気度が分かる瞬間だ。自分が関係してたから言うのでは毛頭ないが、ネタがタップリあって面白かったんじゃないかと思った。

 今までマスコミの情報バラエティ番組では絶対にタブーだった“さんや”という名を堂々と語って、また出演者もコメントやジョークで“山谷ネタ”を遠慮なく語り合っていた。まるで地元の者同士が話しているような会話を公共の電波に乗せてタレント達がしゃべっていたのは良かった。山谷がやっと普通の街として認められたような気がしたからだ。翌日、番組を見た人達に印象を聞いたら、概ね好評だったようだ。
 「アド街」はテレビ東京系列の放送で全国同時一斉放送という訳ではなく、時差で数ヶ月後に放送なんて地域もあるらしい。だから「見たよっ」という連絡も時差があったりと…。

 放送の翌日にネットに書き込まれた「ブログ」や「Twitter」を見ると「あの店やこの店が出てなかったのはおかしい」とか「本当の山谷を語っていない」というものまで。
 また、「所詮“あしたのジョー”の実写版映画の便乗じゃないか」というような否定的な言葉も見掛けた。実は、泪橋は昔からあしたのジョー絡みで三度も“アド街”に登場していて今度で四度目だったことが判明。

① '01/9/22の放送「南千住」にあしたのジョーが21位
② '04/7/24の放送「三ノ輪」に泪橋が29位
③ '11/1/ 1の放送「今年 大注目の街BEST50」に泪橋が39位
 しかも②の泪橋のシーンでも今回と同じようにジョーのエキストラに交差点を横切らせていた。それと過去の「アド街」には、「あしたのジョー」をもじった「“あしたのジョー”ほう」というランクインした店舗の特典情報のコーナーがあって、ナレーターの武田広が「行くべし」などと漫画の決めぜりふを言っていたという。
 これらのことだけとっても、強ち映画の便乗だけとも言えない。制作会社の中心的スタッフに「あしたのジョー」の熱烈ファンがいて、いつか「あしたのジョー」のオマージュ的な山谷特集をするため、機が熟すのをずっと待っていたと考えるのが自然だろう。
 
 アド街にランクインさせたい店舗や情報があるなら、番組公式HP内の「街の情報掲示板」へ投稿すればいい。自薦、他薦は問わない。今回の掲示板を見ると編集に間に合った投稿のすべてが採用されてる。番組は制作会社の意向もあるだろうし編集権は局側にある。何と言っても視聴率が取れる番組に仕上げることが最優先だろう。従来型の宿数軒とも取材交渉したそうで、すべてえん曲に断られたそうだ。なお、『ニュー紅陽』など過去のアド街にも出ていたことをスタッフに確認したところ、複数回出ることを避ける理由はないとのこと。むしろ過去に出た店の再ランクイン率はとても高く、テレビ東京の他の番組に放送された店が出ることも多い。「ニューダイカマ」などは最近モヤモヤさま~ずでも出ていて、大江アナも一緒に山谷の清川1丁目までロケに来ていたし「梅の湯」さんも同様だ。

 番組プロローグ後半部、ジョーが泪橋交差点で外国人バックパッカーとすれ違う場面があったが、この場面の撮影の時は、ADさんから「『ニュー紅陽』から二人の外国人エキストラを見つけきたがスーツケースしか持っていないので困っている」とケータイに連絡が。「『ほていや』さんにリュックないでしょうか?」と言ってきたが、あいにく出先で“品物”を渡せる状況になかったため別の泪橋周辺の宿から調達してもらった。新旧の山谷の象徴が泪橋交差点ですれ違ってジョー役が振り向くのがあのシーンだった。

↓ 泪橋交差点でのジョーの撮影風景
泪橋でのジョーの撮影

 銭湯「梅の湯」さんでの外国人に銭湯の入り方を指南する場面。14時の開店時間までの撮影時間が僅か60分という中、撮影は『ほていや』の待合室から始まった。実はその時点までキャメラの前に立つのを拒んでいた。他方、相手役のマイクは『ニュー紅陽』の常連さんで、相撲など日本文化大好きなアメリカ人。彼は四国巡礼お遍路巡りも行ったらしくその時に温泉も経験済みだったが、銭湯の経験はまだないというのでこの企画には適役だった。
 何のリハーサルもなく待合室シーンが終わり「梅の湯」さんへ移動。早速開店前までに入浴シーンを終わらそうというのに、マイクはヨガを始めてしまい撮影クルーは待たされる羽目に。浴場組合さんの新しい英語リーフレット「The joys of Sento Public Baths and Bathing Etiquette」を手に浴室洗い場内で記念撮影。

↓ English版の浴場組合リーフレットを手にするマイク 銭湯「梅の湯」洗い場で浴場組合のリーフレット

 今回アド街の取材・撮影手法を見ると、他のテレビの番組とはまったく違ってた。リサーチ期間が18日、撮影クルーが山谷の街に繰り出すのも20日間近かった。飲食店に至っては料理のみを撮るだけのカメラマンが別に来店するので最低でも二回の撮影となる。ナレーションなどの裏付けには特に気を使ってたようで事実と異なれば採用しなかった。
 

 今回の出没エリアは、お江戸の昔から“山谷”と呼はれていた場所の一部、「日本堤」と「清川」というとても狭いエリアだった。そんな小さな街でもネタはタップリとあったが、逆に取材拒否も多いのも山谷の特徴だったそうだ。
 最後に山谷・泪橋編でアド街スタッフがぜひランクインしたかったのに残念ながら取材拒否されたお店、その中でも主なお店だけでも紹介しょう。


1) 福禄寿
 泪橋交差点から程近い日本堤にあるウエスタンブーツ専門の修理店。芸能関係者に熱烈なファンが多く、店の常連客らしきジャニーズのT・Nさんが私用で来店後、コーヒーマニアに有名、山谷の珈琲屋「カフェ・バッハ」で福禄寿の店主と一緒にコーヒーを飲んでいるところを目撃。そのことは過去のこのブログのページでも紹介している。

↓ 福禄寿 ウエスタンブーツの工房前
福禄寿

2) ルマ・いなりや
 山谷の従来型の宿の中でも特別ユニークで、建物全体が植物に覆われていることで有名な宿だ。誰が名付けたか知らないが、山谷の「ジブリハウス」とも呼ばれている。宝珠稲荷神社と玉姫稲荷神社との間にあるこの宿泊施設は、以前は「いなりや宿泊所」と言っていたが、時折、宿として営業しているかを確かめているのか、中をを恐る恐る覗き込む人の姿も。山谷一エコロジーな宿だと評判、今でも現役で営業している名物宿。


↓ 「ルマ・いなりや」 宿全体が植物に覆われている
ルマ・いなりや

3) きぬ川
 寄せ場によくある極々普通の大衆食堂だが、漫画「孤独のグルメ」第一話に登場したことから全国的に有名な食堂に。そんなことでネット上でも店内の画像や情報が溢れている。漫画のストーリーの中に出てくる「ぶた肉いためライス」と「とん汁」の“ブタのダブりセット”が人気。味は濃い目でもリーズナブルな割にはボリューム感たっぷり。日雇い労働者の街ならではの一膳飯屋のシステムとその味も雰囲気も確認出来る庶民的な食堂。


【漫画 孤独のグルメ第1話】の「きぬ川」を写真と漫画で紹介! は⇒こちら
↓ 「きぬ川」 寄せ場でよく見掛ける一膳飯屋方式の大衆食堂きぬ川

4) 大 林
 東京の個性ある隠れた酒場を紹介、“酒場愛好家”の手引書として今なお類似の案内書に影響を与え続けている「下町酒場巡礼」。呑んべぇ三人組みが飲み歩いて綴ったその本の表紙を飾ったのは山谷で超有名なこの酒場だった。
 エアコンなしの店内では、デジカメ等の撮影禁止、ケータイ禁止、大声禁止など等、店の暗黙でも厳格なルールが存在するマニア向け大衆酒場。焼酎を味醂で割った“タカラ本直し”など他ではお目に掛かれそうにもないアルコール類のライナップも多彩。ネットに溢れ出ている店内の画像は隠し撮りされたもので、店外撮影までは禁止してないという店主の言葉から今回のアド街には外観が二度も出ていた。
 今回、第8位にUPの“哀愁の酒場”は、元々「大林」の店内撮影をイメージしたコーナーだったらしい。最近は、サブタイトル「浅草の名店百選」という本でも紹介されたら、たまに若い女性も来店するようになったと聞く。日本語ペラペラだとしても顔のつくりが外国人だと入店を断られることも…。


【~緊張感漂う哀愁酒場~】ツーアウトポリシーで有名な「大林」! は⇒こちら
↓ 「大 林」 日中なら店の三倍もありそうな庭から西日が差し込む
大 林

5) 丸千葉
 寄せ場の食べ物屋の必要条件は、一、二番が安くて量が多いこと。味は三番目だ。この店は安くて旨いと山谷で評判、一般の旅行者にも人気がある居酒屋のひとつで、U字のロケット型カウンターとその右側にはテーブル席も。豊富なメニューは、どれもプラス300円で定食になっちゃう地域密着の家族的なお店。この手のタイプの店だと、テレビに出たら常連さんに迷惑が掛かるのだろう。


↓ 「丸千葉」 いつも早い時間帯から客席が埋まる山谷の人気店丸千葉

6) セブンイレブン日本堤2丁目店(旧世界本店酒店)
 「焼酎の売り上げ日本一」の酒場だったなら、地球規模でも間違いなく焼酎売り上げ“世界一”だったろう。西部劇に出てきそうな脂ぎった汗臭い男たちだけの立ち飲み酒場が、コンビニ業界最大手のフランチャイズ店へ転業した時は山谷の人達は皆驚いた。
 山谷地域の中心点、泪橋交差点の角に建つ山谷のランドマーク的な24時間営業のお店は、開店後の数ヵ月は、女性客と子供が不思議なくらいまったく来なかったという。しかし今では山谷に集まる外国人旅行者が一番多く立ち寄るコンビニだ。意外にもカップ酒は売ってなくて、寄せ場のおじさん達とバックパッカーが共通して好む即席麺の品揃えが他の地域と何か違う。南千住駅から『ほていや』へチェックインに向かう山谷が初めての旅人が、このセブンイレブンの中に入ると方向感覚が90度ズレて高い確率で道に迷ってしまう。
 なお、今回のアド街では外観の撮影さえNGだったらしいが、番組最初、昭和30年代頃と思われる動画に世界本店の店先が白黒フィルムで出ていた。


【泪橋のセブンイレブン休業へ】山谷の安宿街のランドマーク「セブンイレブン日本堤2丁目店」! は⇒こちら
↓ 昭和30年代頃の明治通り側から見た世界本店酒店の画像
昭和30年代頃の山谷「世界本店」

↓ 「セブンイレブン」(旧世界本店酒店=昔の泪橋交差点の地図より)
世界本店酒店(現セブンイレブン) 

 山谷には限られた番組の放送枠では紹介しきれないような地域資源や観光資源がまだ々埋もれている。昭和30年代に隆盛を極めた山谷の伝統的な階層式ドミトリー、別館『えびすや』の7人室も撮影はしたものの「尺が足りない」という理由でカットになってしまった。撮影中ディレクターさんが相部屋の中で無線のモニターを見ながら興奮していたのでオンエアー確実と踏んでいたんだが…。
 放送後の山谷。特に週末の(土)(日)(祝)は、食べ歩きの回遊者と思われるカップルやグループが大勢山谷を歩いているのを見掛けるようになった。山谷が緩やかでもよい方向へ変化しているが、まだ々やっと普通の街のスタート地点に戻れたに過ぎないのかも知れない。


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